もくじ
マルチプロンプトとは
- 通常、プロンプト同士はカンマやスペースで区切るが、これは人間が視覚的に見易いだけにすぎない。
- 画像生成AIに区切る意味を伝えるには::(二重コロン)を使う。
- 例えばhot, dogは食べ物が生成され、hot:: dogは前後を区切って認識し食べ物が生成されない。
プロンプトウェイト
- 値が高いプロンプトが強調される。小数点や負の数も可能。
- 値を指定しない場合の重要度は1。
- 値を指定する場合は::(二重コロン)の後ろにスペースを開けずに値を入力する。
- 負のプロンプトウェイト、-0.5は
--no
と同量の効果。 - ウェイト合計は0以上でないと生成できない。
スクロールできます
プロンプト | hot:: dog | hot::2 dog | hot::3 dog::2 | hot::-0.5 dog | hot::-3 dog::2 |
hotのウェイト | 1 | 2 | 3 | -0.5 | -3 |
dogのウェイト | 1 | 1 | 2 | 1 | 2 |
ウェイト合計 | 2 | 3 | 5 | 0.5 | -1 生成不可 |
ちなみに以下は全て同じ意味。
hot:: dog
hot::1 dog
hot:: dog::
hot::1 dog::
hot:: dog::1
hot::1 dog::1
- 後ろにもう区切る要素が無ければ::(二重コロン)を書いても書かなくても良い。
- 値を書かなければ1という意味になる。
生成例
3つ以上のプロンプトを区切る
にじジャーニーには最適化されていないので、まずミッドジャーニーの例で説明する。
ミッドジャーニーのチーズケーキの絵
::(二重コロン)で区切られていないので、チーズケーキの絵が普通に生成される。
チーズとケーキの絵が区切られ、いわゆるチーズケーキとしては認識されない。チーズがケーキのように重なった絵が生成される。
チーズとケーキと絵が区切られ、絵画の要素を持つチーズがケーキのように重なった画像が生成される。絵画の要素として何となく高尚な雰囲気が出ている。
それではにじジャーニーではどうなるか?
にじジャーニーのチーズケーキの絵
::(二重コロン)で区切られていないので、チーズケーキの絵が普通に生成される。
チーズとケーキの絵が区切られ、チーズがケーキのように重なった絵が生成されるはずだが、左上の1枚のみだ。
チーズとケーキと絵が区切られ、絵画の要素を持つチーズがケーキのように重なった画像が生成されるはずだが…
にじジャーニーはアニメ絵特化で女の子が描写されやすい調整のためpaintingの意味が絵画ではなく、女の子のイラストと認識されたのかもしれない。これだけ見るとマルチプロントに最適化されていないように思うが、何らかの効果はあるので、探究すると面白いかもしれない。
プロンプトウェイト
プロンプトがいくつあっても使い方は同じ。::(二重コロン)の後ろにスペースを開けずに値を入力する。