当サイト情報はniji 5とMJ V5.2モデルに準拠

マルチプロンプト/Multi Prompts-強調や重みづけ【にじ/ミッドジャーニー】

もくじ

マルチプロンプトとは

  • 通常、プロンプト同士はカンマやスペースで区切るが、これは人間が視覚的に見易いだけにすぎない。
  • 画像生成AIに区切る意味を伝えるには::(二重コロン)を使う。
  • 例えばhot, dogは食べ物が生成され、hot:: dogは前後を区切って認識し食べ物が生成されない。
hot, dog
hot:: dog

プロンプトウェイト

  • 値が高いプロンプトが強調される。小数点や負の数も可能。
  • 値を指定しない場合の重要度は1。
  • 値を指定する場合は::(二重コロン)の後ろにスペースを開けずに値を入力する。
  • 負のプロンプトウェイト、-0.5は--noと同量の効果。
  • ウェイト合計は0以上でないと生成できない。
スクロールできます
プロンプトhot:: doghot::2 doghot::3 dog::2hot::-0.5 doghot::-3 dog::2
hotのウェイト123-0.5-3
dogのウェイト11212
ウェイト合計2350.5-1
生成不可

ちなみに以下は全て同じ意味。

hot:: dog
hot::1 dog
hot:: dog::
hot::1 dog::
hot:: dog::1
hot::1 dog::1

  • 後ろにもう区切る要素が無ければ::(二重コロン)を書いても書かなくても良い。
  • 値を書かなければ1という意味になる。

生成例

hot:: dog
hot::2 dog
左上にかろうじてdog要素
hot::3 dog
hotが強調され右下にhot girl(セクシーな女性)が生成
hot::-0.5 dog
--noと同じ効果でhotが弱まりdogが強調された

3つ以上のプロンプトを区切る

にじジャーニーには最適化されていないので、まずミッドジャーニーの例で説明する。

ミッドジャーニーのチーズケーキの絵

cheese cake painting

::(二重コロン)で区切られていないので、チーズケーキの絵が普通に生成される。


cheese:: cake painting

チーズケーキの絵が区切られ、いわゆるチーズケーキとしては認識されない。チーズがケーキのように重なった絵が生成される。


cheese:: cake:: painting

チーズケーキが区切られ、絵画の要素を持つチーズがケーキのように重なった画像が生成される。絵画の要素として何となく高尚な雰囲気が出ている。

それではにじジャーニーではどうなるか?

にじジャーニーのチーズケーキの絵

cheese cake painting

::(二重コロン)で区切られていないので、チーズケーキの絵が普通に生成される。


cheese:: cake painting

チーズケーキの絵が区切られ、チーズがケーキのように重なった絵が生成されるはずだが、左上の1枚のみだ。


cheese:: cake:: painting

チーズケーキが区切られ、絵画の要素を持つチーズがケーキのように重なった画像が生成されるはずだが…

にじジャーニーはアニメ絵特化で女の子が描写されやすい調整のためpaintingの意味が絵画ではなく、女の子のイラストと認識されたのかもしれない。これだけ見るとマルチプロントに最適化されていないように思うが、何らかの効果はあるので、探究すると面白いかもしれない。

プロンプトウェイト

プロンプトがいくつあっても使い方は同じ。::(二重コロン)の後ろにスペースを開けずに値を入力する。

cheese:: cake:: painting
cheese::2 cake::3 painting::4
相対的にチーズが弱まり、絵画が強まった
cheese::1.5 cake::-0.2 painting
ケーキが弱まり形状に面影がある程度
もくじ